ハードボイルド小説 『タイヤ』
俺の自宅がある伊東市から40キロほど離れた街、沼津市。
時間にすれば、自宅から車で一時間程かかる街だ。
俺は今、その沼津市で車を走らせていた。
その時、俺の乗る自家用車の左後方から擬音が。
信号で止まるとその音も止まる。
また走り出すと、またその音が鳴る。
気になったので、近くのショッピングモールの広い駐車場に車を停め
車から降りて、その音の正体を確認した。
「チッ・・・今日はツイてない日だ・・・」
俺の車の左後輪のタイヤがパンクしていた。

そのタイヤの表面に見事に釘が刺さっていた。

その釘を見て、この街に向かう途中
道路に落ちてた木っ端を踏んだような記憶が蘇ってきた。
『道路に釘付きの落下物なんて落としやがって』と、
その木っ端を落とした主に恨みを責任転嫁したかったが
それをよけれなかった自分の不注意を恨んだ。
これからの予定が大幅に狂う事を考えると
アクシデントに見舞われた時特有の、あの憂鬱感が首をもたげて来たが
嘆いても仕方がない。そのドス黒い感情に蓋をして、これからの事を考えた。
まずは、このパンクしたタイヤを何とかしなければならない。
車に搭載されている工具で車をジャッキアップして、
パンクしたタイヤをスペアタイヤに替える事にした。
若い頃は車や単車をカスタムするのが好きで
車をジャッキアップしてタイヤ交換する。何て事は良くやっていた。
言ってみれば、慣れたモンだった。
俺はスペアタイヤを取り出す為に車のトランクを開けた。
だがそこにあるはずのスペアタイヤが無かった。

その時、この車を購入した際の営業マンの言葉を思い出した。
『今時の車はスペアタイヤはオプション設定で、標準装備されてないんですよ』
そうだった。
俺は車の購入価格を抑える為、スペアタイヤのオプション選択をしなかったのだ。
あの時『スペアタイヤは付けといた方が良いすよ』と言ってくれなかった
営業マンにこの悔しさを責任転嫁したかったが
ケチってスペアタイヤをオプション購入しなかった自分を恨んだ。
その時、あの時の営業マンのある話を思い出した。
『何故、スペアタイヤがオプションになったのか?』
今時の車には、スペアタイヤの代わりに、かなり本格的な
『パンク修理キット』が標準装備されているのだと言う。
もちろん俺の車にもそれが標準装備されていた。

昨今の車のトレンドは、ラゲッジルームや車内の広さを確保する為に
スペアタイヤを装備するスペースを減らすのが主流だそうだ。
そんな話を思い出しながら、その『パンク修理キット』を使い
パンク修理をしようとした時に、1つの懸念が浮かんだ。

『自分でやる必要があるのか・・・?』
俺はあるロードサービス会社の会員になっている。
その他にも、自動車保険にも入っていて、その保険の特約で
修理・故障の場合はレッカーやレンタカーの手配も無料でしてもらえる。
これから自分の手で修理するのも、ロードサービスや保険屋に頼むのも
結局同じ位の時間がかかってしまうだろう。
それに、タイヤ交換は手慣れたものだが
使った事のない最新の『パンク修理キット』を使って
上手く自分で修理出来るかどうか不安だったというのも本音だ。
普段高い保険料や年会費を支払っているのだ。
こういう時こそ、利用しない手はない。
寒い中自分で修理するより、そちらの方が得策だと判断した。
俺はどちらの業者にするか少し思案して、保険屋ではなくロードサービスを呼び
パンク修理を依頼する事を選択した。もちろんその費用も無料だ。
幸い車を停めたのがショッピングモールの駐車場だったので
暖かいショッピングモールの中でロードサービスが来るのを待った。
程なくして、俺の車の前にロードサービスの作業車が到着した。

作業員の方が慣れた手順でパンク修理を始め

大した時間もかからず、そのパンク修理を終えた。

ロードサービスに依頼して本当に良かった。
やはりプロの仕事は手際も良かった。
自分で修理してたらこうは行かなかっただろう。
これで安心して、この後の予定をこなし、その後自宅まで帰れる。
ところがここでまたアクシデントが。
パンクした事にすぐに気付かず、そのパンクしたタイヤでかなり走ってしまった為
タイヤの状態があまり良くないと言う。
タイヤの空気が抜けた状態で走ってしまった事により、
タイヤの側面が削れてしまっているそう。

このタイヤの状態で、この後車で一時間かけ
伊東市の自宅まで戻るのは危険で推奨出来ない。との事。
悪い事というのは続くもので、空気の抜けた状態で走ってしまった事に加え
刺さった釘の角度が悪かったのが重なり、完璧には修理出来ず
少しではあるが、釘の刺さった部分から空気が漏れているという。

やっと差し込んだ、春の木漏れ日のような柔らかな感情から
先程までのドス黒い憂鬱感が、また顔を出した。
そのパンク修理をしてくれたロードサービスの方が言うには、
すぐにそのタイヤ交換をしなければいけない。と言う。
もしくは保険屋に連絡してレッカーで俺の車を伊東まで運び
俺自身は保険屋さんが用意したレンタカーで家まで戻るしかない。という事だった。
ただレンタカーを用意出来る時間がギリギリなので、
レンタカーを用意出来なかった場合は、電車で帰って頂くとの事だった。
保険屋に電話で確認した所、全く同じ答えが返って来た。
たかがパンクでとんだ大事になって来た。一時間程度なら大丈夫なのではないか。
色んな場所に責任転嫁したかったが、このバットシチュエーションを招いたのは
全て自分に原因があるんだ。と言い聞かせた。
選択肢は3つ。
どこかのお店でタイヤ交換をしてもらうか、
保険屋さんに連絡をして、車を伊東までレッカー移動してもらうか、
この状態のまま、伊東まで運転して帰るか。
俺はタイヤを交換してもらう事を選択した。何故なら、そのロードサービスの方が
『ウチと提携してるタイヤショップが近くにあって、かなり安い金額で
タイヤ交換をしてくれるので、そこに行ってみてはどうですか?』
と提案してくれたからだ。
そのロードサービスの方が、そのタイヤショップに連絡をしてくれて
タイヤ交換の金額の見積もりを聞いてくれた。
『工賃込みで2万3千円だそうです。
タイヤ一本だけでも交換してくれるそうです』
確かに相場より安い金額だった。
しかも『もっと安いタイヤもあるみたいですよ。
そのお店に行って色々聞いてみると良い』とも言ってくれた。
そしてそのロードサービスの方がこう付け加えた。
『すぐ近くに有名なカー用品店があるので、そこでも値段を聞いてみたらどうですか?』
つまり、安い方の店でタイヤ交換をすればいい。という事だった。
俺はそのロードサービスの方の提案に乗る事にした。
そして最後に
「そのタイヤショップを選んだ場合は、行けば分かるようにしてありますから
この電話番号に連絡してから行ってみて下さい」と言って
そのタイヤショップの電話番号が書いてあるメモをくれて、その場を去って行った。
パンク修理だけではなく、アフターケアまでしてくれて
頭の下がる思いだった。
早速俺は近くのカー用品店に出向いた。

保険屋さんも
『もしかしたら大手だからカー用品店の方が安いかもよ』と言っていた。
確かに入り口の看板に大きく『地域No.1の安さに挑戦!激安!タイヤ』と
ド派手な色使いと言葉遣いでタイヤの安さをアピールしている。

俺はこのカー用品店の会員になっている事もあり、期待で胸の奥が躍っているのが分かった。
車を駐車場に停め、女性店員に今までの経緯を伝え
パンク修理したタイヤを1本替えたい旨を伝えた。
すると
「いや、タイヤ1本だけ替えるというのはお勧め出来ません。
出来れば4本全部。最低でも2本は同時に替えないとダメだと思います」
とその女性店員。
「いや、さっきも言いましたが、ロードサービスの方にも言われた通り
パンク修理したタイヤだけを替えてもらいたいんです」
と俺。
「そうなると、ちょっと在庫がないんですよねぇ・・・え~・・・少々お待ちくださいね」
そう言って店舗内に消えて行く女性店員。
ロードサービスの方に聞いてもらったタイヤショップでは
もちろんタイヤ1本だけの交換も承ってくれた。
大手というのは「タイヤ1本だけの交換はお勧めしない」というマニュアルがあって、
2本一度に交換させて、売り上げを上げるという戦略なのだろうか?
若干の不信感を抱きながら、その女性店員が戻って来るのを待った。
そこに戻って来た女性店員が俺にこう言う
「調べたら在庫ありました。タイヤ1本だけでも交換出来ます。」
『は?さっきは在庫が無い。1本だけ交換するのは出来ないって
言い切ったじゃねぇか。だったら最初からあるって言えよ』
と言いたいのをぐっと堪え、そのタイヤ交換の金額を聞いた。
若干の不信感は残ったが、こちらの方が安いのであればこのお店にお願いしたい。
するとその女性店員がタイヤ1本交換の金額を提示して来た
「え~・・・工賃と古いタイヤの処分代も含めて、3万4千円になります」
『は~~~?さんまんよんせんえん!?相場より安いとは言え
ロードサービスが紹介してくれたタイヤショップの2万3千円でも結構な金額なのに
3万4千円?最初は出来ない。って言ってみたり、期待持たせてみたり
挙句の果てに寒い中、外で散々待たしておいて、さんまんよんせんえん!?
アホか!!誰が頼むかい!!会員だって辞めたんぞ!!』

と言いたいのをぐっと堪えて
「分かりました。結構です」とその女性店員に紳士的に伝えその場を立ち去り
すぐにロードサービスの紹介してくれた、あのタイヤショップに電話をかけた。
スマートフォンの向こうからは
「はい。タイヤショップ〇〇でございます」という愛想の良い男性の声が。
「わたくし、ロードサービスの方から紹介を受けた鈴木と申します。
先程タイヤの修理の件で連絡が行ってると思うのですが
これからそちらへタイヤ交換へ伺ってもよろしいでしょうか?
先程見積もってもらった金額(2万3千円)でお願いしたいです。」
すると
「え?2万3千円のタイヤですか?いや、そのタイヤだと
納品は二日後になってしまいます。今すぐ交換出来るタイヤとなると
お値段は2万5千円のタイヤになります」と電話の向こうの男性店員
「いや、ちょっと待って下さい。それじゃ話がさっきと違いますよ。
ロードサービスの方がさっきそちらに電話で確認して
確かに2万3千円と言ってましたし、行けば分かるようにしてあるとも言ってましたよ」
俺が電話口でそう伝えると
「いや。そう言われましても、2万3千円のタイヤはどうやっても
今日は在庫がないんです。どうしても今日中に交換するのであれば
2万5千円のタイヤになってしまいます」とその男性。
『なんやねんそれ!!!約束と違うやないかボケ!!!
お前らが2万3千円でいい。って言うから貴様の店選んだんやないかい!!
しかも、全然話通ってないし、ロードサービスのあのオッチャンがポンコツなのか、
お前がポンコツなのか知らんけど、後は電話だけすればいい。って言うから
それ信じて電話したのに、なんやこれ!!それじゃ詐欺やないかい!!』

と言いたいのをぐっと堪えて
「今すぐ近くにいるので、とりあえずお店に向かいますね」
とその男性店員に紳士的に伝え、俺はスマートファンを切った。
先程のカー用品店の対応に続き、頼りにしていた
タイヤショップの対応にも裏切られ、俺のイライラは頂点に達していた。
確かにこのアンラッキーな一日を招いてしまったのは、全て自分のせいだ。
だが、このタイヤショップとの話の食い違いに関しては、俺は一切悪くない。
あのロードサービスの方が間違った情報を俺に伝えたのか?
タイヤショップの店員が間違った情報を伝えたのか?
ロードサービスとタイヤショップの間の情報がそもそも間違っているのか?
何にせよ、タイヤショップに行ってみないと、その事実関係は解明しない。
モヤモヤとした黒い鉛のような不信感に胸の奥を支配されたまま
タイヤショップに到着した。

すると先程電話で対応してくれたであろう男性店員が
「先程お電話頂いた鈴木さんですね?」とすぐに駆け寄って来た。
先程の電話対応のせいで、若干不機嫌な態度で「はい。そうです」と返事をした。
するとその男性店員の口から、今回の話の食い違いの経緯が説明され始めた。
ロードサービスが電話で見積もり金額を聞いた店員さんは
今、俺の目の前で話してる店員さんと違う店員さんだった。
そのロードサービスの電話に対応した店員さんが、
ロードサービスに金額を間違えて伝えてしまい、
何も分からずに俺からの電話を出たこの店員さんが
ただ正式な金額を俺に伝えてくれたそう。
なのでロードサービスもこの店員さんも悪くないという事になる。
そして今俺の目の前で説明してくれてる、この店員さんは
誠意を込めて謝罪してくれ、対応もテキパキとしていて
とても好感が持てる方だった。
そんな店員さんにロードサービスが言っていた、あの件を聞いてみた。
「先程の電話で、もう少し安いタイヤもあるかもしれない。
と、ロードサービスから聞いたのですが、そういったタイヤってありますか?」
するとその店員さんが
「新品のタイヤは無いんですが、今日たまたま入って来た
状態の良い中古のタイヤならありますよ。ちょっと見てみますか?」
そう言って
中古タイヤの中から、俺の車に合う状態の良い中古タイヤを出して来てくれた。

そのタイヤは中国産のチープなタイヤとかではなく、れっきとした国産のタイヤで
パンクしてしまったタイヤより、ワンランク上のレベルのタイヤだった。
しかも中古とはいっても、ほぼ新品状態のタイヤだった。
そのタイヤを見て
「ちなみにこのタイヤのお値段はお幾らですか?」と聞いてみた。
「このタイヤで良ければ、全部込みで8800円で良いですよ」
8800円!!
思いもよらないアクシデントで、
この後25000円を支払う覚悟をしていたのに、それが8800円で済む。
俺は即決した。
そして早速タイヤ交換。
先程のロードサービス同様、やはり手際の良いプロの仕事は見ていて気持ちが良い。

大して待たされる事もなく、無事にタイヤ交換が終わった。
その後、その店員さんが交換したタイヤを見せてくれた。
タイヤの内部には、空気が抜けた状態で走ってしまったせいで
中のゴムが削れて、ゴムのカスが貯まっていた。

「この状態で、伊東まで帰るのはやはり危険でしたね。
すぐにタイヤを替えた判断は正しかったですよ」と言ってくれた。
「もっと早く気付けば、修理だけで済んだのに残念です。
でもこの手のパンクはゆっくり空気が抜けて行くから、
なかなか気付きにくいんですよね~」と商売っ気の抜きの、
お客様の立場に立った言葉もかけてくれた。
最初は完全に不信感を払拭する事が出来ず、不機嫌が表に出てしまっていたが、
この店員さんの誠意を持った対応と結果修理代が安く済んだ事で
最後はこのお店にお願いして本当に良かった。と思えた。
もし次にタイヤの事で問題が起きたら、またこのお店にお願いしようとも思った。
そう思いながらタイヤ交換料金8800円を支払う。
そして領収書を切ってもらった。
「領収書のお名前はどうなされますか?」と聞かれたので
「武士の“武”に、平仮名の“ぞう”で“武ぞう”でお願いします」と答えた。

するとその店員さんが驚いた様子で、俺と領収書を交互に見てこう言う。
「え!?武ぞうさんって、伊東のラーメン屋さんの武ぞうさんですか!?」
「え?あ・・はい。でもなんで俺の事知ってるんですか?」と俺。
「僕、ずっと前から武ぞうさんのツイッター、フォローしてるんです!!」
驚いたのはこっちの方だった。
そして、立て続けに
「最初にお店に入って来た時は、怒ってるみたいで凄い怖い人だと思ってました。
あの面白いブログとは別人みたいでしたよ~(笑)いつか食べに行きますね!」
穴があったら入りたいぐらい恥ずかしかった。
そしてそれは、お客側の立場から、お店側の立場に入れ替わった瞬間だった。
先程の不機嫌な態度とは一変して
「ありがとうござますぅ~楽しみにお待ちしていますね~」と
完全に商売人モードに切り替えて頭を下げて、そのお店を後にした。
そのタイヤショップを出た頃には、もうすっかり日も落ちて来て
目の前には綺麗な夕日が広がっていた。

その柔かな夕日の光を浴び、俺は静かに目を閉じた。
パンクという予期せぬアクシデントのおかげで、この日の予定は大幅に狂った。
だが最終的には、修理・交換の金額も抑えられ、新しいお客さんも増え、
結果的にはツイてたのかもしれない。たまにはこんな日も良いのではないか。
ただ一つ、領収書の名前を『鈴木』ではなく『武ぞう』で頼んでしまった以外は。
俺は車に乗り込み、ハンドルを握り
夕日に向かってアクセルを踏んだ。
完
時間にすれば、自宅から車で一時間程かかる街だ。
俺は今、その沼津市で車を走らせていた。
その時、俺の乗る自家用車の左後方から擬音が。
信号で止まるとその音も止まる。
また走り出すと、またその音が鳴る。
気になったので、近くのショッピングモールの広い駐車場に車を停め
車から降りて、その音の正体を確認した。
「チッ・・・今日はツイてない日だ・・・」
俺の車の左後輪のタイヤがパンクしていた。

そのタイヤの表面に見事に釘が刺さっていた。

その釘を見て、この街に向かう途中
道路に落ちてた木っ端を踏んだような記憶が蘇ってきた。
『道路に釘付きの落下物なんて落としやがって』と、
その木っ端を落とした主に恨みを責任転嫁したかったが
それをよけれなかった自分の不注意を恨んだ。
これからの予定が大幅に狂う事を考えると
アクシデントに見舞われた時特有の、あの憂鬱感が首をもたげて来たが
嘆いても仕方がない。そのドス黒い感情に蓋をして、これからの事を考えた。
まずは、このパンクしたタイヤを何とかしなければならない。
車に搭載されている工具で車をジャッキアップして、
パンクしたタイヤをスペアタイヤに替える事にした。
若い頃は車や単車をカスタムするのが好きで
車をジャッキアップしてタイヤ交換する。何て事は良くやっていた。
言ってみれば、慣れたモンだった。
俺はスペアタイヤを取り出す為に車のトランクを開けた。
だがそこにあるはずのスペアタイヤが無かった。

その時、この車を購入した際の営業マンの言葉を思い出した。
『今時の車はスペアタイヤはオプション設定で、標準装備されてないんですよ』
そうだった。
俺は車の購入価格を抑える為、スペアタイヤのオプション選択をしなかったのだ。
あの時『スペアタイヤは付けといた方が良いすよ』と言ってくれなかった
営業マンにこの悔しさを責任転嫁したかったが
ケチってスペアタイヤをオプション購入しなかった自分を恨んだ。
その時、あの時の営業マンのある話を思い出した。
『何故、スペアタイヤがオプションになったのか?』
今時の車には、スペアタイヤの代わりに、かなり本格的な
『パンク修理キット』が標準装備されているのだと言う。
もちろん俺の車にもそれが標準装備されていた。

昨今の車のトレンドは、ラゲッジルームや車内の広さを確保する為に
スペアタイヤを装備するスペースを減らすのが主流だそうだ。
そんな話を思い出しながら、その『パンク修理キット』を使い
パンク修理をしようとした時に、1つの懸念が浮かんだ。

『自分でやる必要があるのか・・・?』
俺はあるロードサービス会社の会員になっている。
その他にも、自動車保険にも入っていて、その保険の特約で
修理・故障の場合はレッカーやレンタカーの手配も無料でしてもらえる。
これから自分の手で修理するのも、ロードサービスや保険屋に頼むのも
結局同じ位の時間がかかってしまうだろう。
それに、タイヤ交換は手慣れたものだが
使った事のない最新の『パンク修理キット』を使って
上手く自分で修理出来るかどうか不安だったというのも本音だ。
普段高い保険料や年会費を支払っているのだ。
こういう時こそ、利用しない手はない。
寒い中自分で修理するより、そちらの方が得策だと判断した。
俺はどちらの業者にするか少し思案して、保険屋ではなくロードサービスを呼び
パンク修理を依頼する事を選択した。もちろんその費用も無料だ。
幸い車を停めたのがショッピングモールの駐車場だったので
暖かいショッピングモールの中でロードサービスが来るのを待った。
程なくして、俺の車の前にロードサービスの作業車が到着した。

作業員の方が慣れた手順でパンク修理を始め

大した時間もかからず、そのパンク修理を終えた。

ロードサービスに依頼して本当に良かった。
やはりプロの仕事は手際も良かった。
自分で修理してたらこうは行かなかっただろう。
これで安心して、この後の予定をこなし、その後自宅まで帰れる。
ところがここでまたアクシデントが。
パンクした事にすぐに気付かず、そのパンクしたタイヤでかなり走ってしまった為
タイヤの状態があまり良くないと言う。
タイヤの空気が抜けた状態で走ってしまった事により、
タイヤの側面が削れてしまっているそう。

このタイヤの状態で、この後車で一時間かけ
伊東市の自宅まで戻るのは危険で推奨出来ない。との事。
悪い事というのは続くもので、空気の抜けた状態で走ってしまった事に加え
刺さった釘の角度が悪かったのが重なり、完璧には修理出来ず
少しではあるが、釘の刺さった部分から空気が漏れているという。

やっと差し込んだ、春の木漏れ日のような柔らかな感情から
先程までのドス黒い憂鬱感が、また顔を出した。
そのパンク修理をしてくれたロードサービスの方が言うには、
すぐにそのタイヤ交換をしなければいけない。と言う。
もしくは保険屋に連絡してレッカーで俺の車を伊東まで運び
俺自身は保険屋さんが用意したレンタカーで家まで戻るしかない。という事だった。
ただレンタカーを用意出来る時間がギリギリなので、
レンタカーを用意出来なかった場合は、電車で帰って頂くとの事だった。
保険屋に電話で確認した所、全く同じ答えが返って来た。
たかがパンクでとんだ大事になって来た。一時間程度なら大丈夫なのではないか。
色んな場所に責任転嫁したかったが、このバットシチュエーションを招いたのは
全て自分に原因があるんだ。と言い聞かせた。
選択肢は3つ。
どこかのお店でタイヤ交換をしてもらうか、
保険屋さんに連絡をして、車を伊東までレッカー移動してもらうか、
この状態のまま、伊東まで運転して帰るか。
俺はタイヤを交換してもらう事を選択した。何故なら、そのロードサービスの方が
『ウチと提携してるタイヤショップが近くにあって、かなり安い金額で
タイヤ交換をしてくれるので、そこに行ってみてはどうですか?』
と提案してくれたからだ。
そのロードサービスの方が、そのタイヤショップに連絡をしてくれて
タイヤ交換の金額の見積もりを聞いてくれた。
『工賃込みで2万3千円だそうです。
タイヤ一本だけでも交換してくれるそうです』
確かに相場より安い金額だった。
しかも『もっと安いタイヤもあるみたいですよ。
そのお店に行って色々聞いてみると良い』とも言ってくれた。
そしてそのロードサービスの方がこう付け加えた。
『すぐ近くに有名なカー用品店があるので、そこでも値段を聞いてみたらどうですか?』
つまり、安い方の店でタイヤ交換をすればいい。という事だった。
俺はそのロードサービスの方の提案に乗る事にした。
そして最後に
「そのタイヤショップを選んだ場合は、行けば分かるようにしてありますから
この電話番号に連絡してから行ってみて下さい」と言って
そのタイヤショップの電話番号が書いてあるメモをくれて、その場を去って行った。
パンク修理だけではなく、アフターケアまでしてくれて
頭の下がる思いだった。
早速俺は近くのカー用品店に出向いた。

保険屋さんも
『もしかしたら大手だからカー用品店の方が安いかもよ』と言っていた。
確かに入り口の看板に大きく『地域No.1の安さに挑戦!激安!タイヤ』と
ド派手な色使いと言葉遣いでタイヤの安さをアピールしている。

俺はこのカー用品店の会員になっている事もあり、期待で胸の奥が躍っているのが分かった。
車を駐車場に停め、女性店員に今までの経緯を伝え
パンク修理したタイヤを1本替えたい旨を伝えた。
すると
「いや、タイヤ1本だけ替えるというのはお勧め出来ません。
出来れば4本全部。最低でも2本は同時に替えないとダメだと思います」
とその女性店員。
「いや、さっきも言いましたが、ロードサービスの方にも言われた通り
パンク修理したタイヤだけを替えてもらいたいんです」
と俺。
「そうなると、ちょっと在庫がないんですよねぇ・・・え~・・・少々お待ちくださいね」
そう言って店舗内に消えて行く女性店員。
ロードサービスの方に聞いてもらったタイヤショップでは
もちろんタイヤ1本だけの交換も承ってくれた。
大手というのは「タイヤ1本だけの交換はお勧めしない」というマニュアルがあって、
2本一度に交換させて、売り上げを上げるという戦略なのだろうか?
若干の不信感を抱きながら、その女性店員が戻って来るのを待った。
そこに戻って来た女性店員が俺にこう言う
「調べたら在庫ありました。タイヤ1本だけでも交換出来ます。」
『は?さっきは在庫が無い。1本だけ交換するのは出来ないって
言い切ったじゃねぇか。だったら最初からあるって言えよ』
と言いたいのをぐっと堪え、そのタイヤ交換の金額を聞いた。
若干の不信感は残ったが、こちらの方が安いのであればこのお店にお願いしたい。
するとその女性店員がタイヤ1本交換の金額を提示して来た
「え~・・・工賃と古いタイヤの処分代も含めて、3万4千円になります」
『は~~~?さんまんよんせんえん!?相場より安いとは言え
ロードサービスが紹介してくれたタイヤショップの2万3千円でも結構な金額なのに
3万4千円?最初は出来ない。って言ってみたり、期待持たせてみたり
挙句の果てに寒い中、外で散々待たしておいて、さんまんよんせんえん!?
アホか!!誰が頼むかい!!会員だって辞めたんぞ!!』

と言いたいのをぐっと堪えて
「分かりました。結構です」とその女性店員に紳士的に伝えその場を立ち去り
すぐにロードサービスの紹介してくれた、あのタイヤショップに電話をかけた。
スマートフォンの向こうからは
「はい。タイヤショップ〇〇でございます」という愛想の良い男性の声が。
「わたくし、ロードサービスの方から紹介を受けた鈴木と申します。
先程タイヤの修理の件で連絡が行ってると思うのですが
これからそちらへタイヤ交換へ伺ってもよろしいでしょうか?
先程見積もってもらった金額(2万3千円)でお願いしたいです。」
すると
「え?2万3千円のタイヤですか?いや、そのタイヤだと
納品は二日後になってしまいます。今すぐ交換出来るタイヤとなると
お値段は2万5千円のタイヤになります」と電話の向こうの男性店員
「いや、ちょっと待って下さい。それじゃ話がさっきと違いますよ。
ロードサービスの方がさっきそちらに電話で確認して
確かに2万3千円と言ってましたし、行けば分かるようにしてあるとも言ってましたよ」
俺が電話口でそう伝えると
「いや。そう言われましても、2万3千円のタイヤはどうやっても
今日は在庫がないんです。どうしても今日中に交換するのであれば
2万5千円のタイヤになってしまいます」とその男性。
『なんやねんそれ!!!約束と違うやないかボケ!!!
お前らが2万3千円でいい。って言うから貴様の店選んだんやないかい!!
しかも、全然話通ってないし、ロードサービスのあのオッチャンがポンコツなのか、
お前がポンコツなのか知らんけど、後は電話だけすればいい。って言うから
それ信じて電話したのに、なんやこれ!!それじゃ詐欺やないかい!!』

と言いたいのをぐっと堪えて
「今すぐ近くにいるので、とりあえずお店に向かいますね」
とその男性店員に紳士的に伝え、俺はスマートファンを切った。
先程のカー用品店の対応に続き、頼りにしていた
タイヤショップの対応にも裏切られ、俺のイライラは頂点に達していた。
確かにこのアンラッキーな一日を招いてしまったのは、全て自分のせいだ。
だが、このタイヤショップとの話の食い違いに関しては、俺は一切悪くない。
あのロードサービスの方が間違った情報を俺に伝えたのか?
タイヤショップの店員が間違った情報を伝えたのか?
ロードサービスとタイヤショップの間の情報がそもそも間違っているのか?
何にせよ、タイヤショップに行ってみないと、その事実関係は解明しない。
モヤモヤとした黒い鉛のような不信感に胸の奥を支配されたまま
タイヤショップに到着した。

すると先程電話で対応してくれたであろう男性店員が
「先程お電話頂いた鈴木さんですね?」とすぐに駆け寄って来た。
先程の電話対応のせいで、若干不機嫌な態度で「はい。そうです」と返事をした。
するとその男性店員の口から、今回の話の食い違いの経緯が説明され始めた。
ロードサービスが電話で見積もり金額を聞いた店員さんは
今、俺の目の前で話してる店員さんと違う店員さんだった。
そのロードサービスの電話に対応した店員さんが、
ロードサービスに金額を間違えて伝えてしまい、
何も分からずに俺からの電話を出たこの店員さんが
ただ正式な金額を俺に伝えてくれたそう。
なのでロードサービスもこの店員さんも悪くないという事になる。
そして今俺の目の前で説明してくれてる、この店員さんは
誠意を込めて謝罪してくれ、対応もテキパキとしていて
とても好感が持てる方だった。
そんな店員さんにロードサービスが言っていた、あの件を聞いてみた。
「先程の電話で、もう少し安いタイヤもあるかもしれない。
と、ロードサービスから聞いたのですが、そういったタイヤってありますか?」
するとその店員さんが
「新品のタイヤは無いんですが、今日たまたま入って来た
状態の良い中古のタイヤならありますよ。ちょっと見てみますか?」
そう言って
中古タイヤの中から、俺の車に合う状態の良い中古タイヤを出して来てくれた。

そのタイヤは中国産のチープなタイヤとかではなく、れっきとした国産のタイヤで
パンクしてしまったタイヤより、ワンランク上のレベルのタイヤだった。
しかも中古とはいっても、ほぼ新品状態のタイヤだった。
そのタイヤを見て
「ちなみにこのタイヤのお値段はお幾らですか?」と聞いてみた。
「このタイヤで良ければ、全部込みで8800円で良いですよ」
8800円!!
思いもよらないアクシデントで、
この後25000円を支払う覚悟をしていたのに、それが8800円で済む。
俺は即決した。
そして早速タイヤ交換。
先程のロードサービス同様、やはり手際の良いプロの仕事は見ていて気持ちが良い。

大して待たされる事もなく、無事にタイヤ交換が終わった。
その後、その店員さんが交換したタイヤを見せてくれた。
タイヤの内部には、空気が抜けた状態で走ってしまったせいで
中のゴムが削れて、ゴムのカスが貯まっていた。

「この状態で、伊東まで帰るのはやはり危険でしたね。
すぐにタイヤを替えた判断は正しかったですよ」と言ってくれた。
「もっと早く気付けば、修理だけで済んだのに残念です。
でもこの手のパンクはゆっくり空気が抜けて行くから、
なかなか気付きにくいんですよね~」と商売っ気の抜きの、
お客様の立場に立った言葉もかけてくれた。
最初は完全に不信感を払拭する事が出来ず、不機嫌が表に出てしまっていたが、
この店員さんの誠意を持った対応と結果修理代が安く済んだ事で
最後はこのお店にお願いして本当に良かった。と思えた。
もし次にタイヤの事で問題が起きたら、またこのお店にお願いしようとも思った。
そう思いながらタイヤ交換料金8800円を支払う。
そして領収書を切ってもらった。
「領収書のお名前はどうなされますか?」と聞かれたので
「武士の“武”に、平仮名の“ぞう”で“武ぞう”でお願いします」と答えた。

するとその店員さんが驚いた様子で、俺と領収書を交互に見てこう言う。
「え!?武ぞうさんって、伊東のラーメン屋さんの武ぞうさんですか!?」
「え?あ・・はい。でもなんで俺の事知ってるんですか?」と俺。
「僕、ずっと前から武ぞうさんのツイッター、フォローしてるんです!!」
驚いたのはこっちの方だった。
そして、立て続けに
「最初にお店に入って来た時は、怒ってるみたいで凄い怖い人だと思ってました。
あの面白いブログとは別人みたいでしたよ~(笑)いつか食べに行きますね!」
穴があったら入りたいぐらい恥ずかしかった。
そしてそれは、お客側の立場から、お店側の立場に入れ替わった瞬間だった。
先程の不機嫌な態度とは一変して
「ありがとうござますぅ~楽しみにお待ちしていますね~」と
完全に商売人モードに切り替えて頭を下げて、そのお店を後にした。
そのタイヤショップを出た頃には、もうすっかり日も落ちて来て
目の前には綺麗な夕日が広がっていた。

その柔かな夕日の光を浴び、俺は静かに目を閉じた。
パンクという予期せぬアクシデントのおかげで、この日の予定は大幅に狂った。
だが最終的には、修理・交換の金額も抑えられ、新しいお客さんも増え、
結果的にはツイてたのかもしれない。たまにはこんな日も良いのではないか。
ただ一つ、領収書の名前を『鈴木』ではなく『武ぞう』で頼んでしまった以外は。
俺は車に乗り込み、ハンドルを握り
夕日に向かってアクセルを踏んだ。
完
スポンサーサイト
お気に入り
最近良く俺のブログに登場してるM。

そう。去年の年末のMの誕生日には、
俺に『まさやんの隠し子ドッキリ』を喰らったあのMです。

そんなM。実はちょっとしたオシャレさん。いつも可愛い恰好をしてます。

そんなシャレオツMのお気に入りの洋服は、赤いチェックの上着。
彼女との初対面の時にやった『作業員ドッキリ』の時も着てたし

その後、初めて伊東で呑んだ時に
彼女に『Tシャツドッキリ』をやられた時も着てました。

もうあれから一年以上経つんですね~時の流れというのは早いもんです。
つか、彼女と会う時は全てドッキリが絡んでるんですねw
今年はドッキリ無しで普通に会いたいもんです(笑)
そんなお気に入りの赤いチェックの上着を
いつもオサレにコーディネイトして着こなしてるM。
先日、友人達とめんたいパークに行った時も着てたそうなんですが・・・
お前、明太子の赤ともコーディネイトしとるやんけ!!

自分、どんだけ赤が好っきゃねん!
いや、どんだけその赤のチェックの上着が好きやねん!
そんなに赤のチェックが好きな人間なんて
ピーターアーツとお前ぐらいなもんやで!

いや。むしろ君、ピーターアーツのファンちゃうんかい!
いや。でも分かるわ。その気持ち。
自分が好きな芸能人や有名人と同じモノを身に付けたいとかあるもんね?
自分が好きな芸能人や有名人と、おそろいにしたい気持ちは良く分かる。
俺だってある。
でもなM・・・
息子とおそろいはアカンやろ!

しかもお前の息子は今、思春期真っ盛りのお年頃やろ?
聞いたで。喜んで息子とペアルックの服着て、2人で犬の散歩に行ったら、
息子に夕焼け空を見ながら、遠い目で
「母さん・・・恥ずかしいからやめてよ・・・」って言われたそうやないか(笑)

いいかM。
息子が可愛いのは良く分かる。
『恥ずかしいからやめてよ』なんて言いながらも
まだ母親とお揃いの服で出かけてくれる優しい息子なのも良く分かる。
でもせめて息子と一緒に出掛ける時は、その赤いチェックはやめてやれ。
年頃の息子には、母親とのペアルックは、ちょっとキツイぞ。
って・・・
ワシともペアルックやないかい!!

膝に乗ってる猫、同じ服だから俺の事、Mと間違えとるんやないか?

ん?Mともおそろいって事は・・・
3人揃ってペアルックやないかい!!!

しかもMの事、ここまで散々『赤いチェックがお気に入り』なんて言って来たけど
ワシ、赤いチェックのシャツも上着も持っとるわ!

待てよ、待てよ~
確か赤いチェックのズボンもあったでぇ~

アカン!!全部一緒に合わせたら、こりゃヤバイやっちゃ!

ピーターアーツの熱狂的信者や!
は?誰がねづっちやねん!

ちゃうわ!
え?じゃあ、COWCOW多田や。って?

チェック違いじゃ!ボケ!!
いや~ビックリしました。この3人でペアルックになっちゃった日は
たまたまMに届け物があって、Mの家の玄関先に寄ったんです。
するとなんと偶然3人とも同じ服w
あまりに面白かったんで、それを写真に収めた俺。
でも玄関先で撮ったせいか、その写真が暗くていまいち。

するとMが『じゃあ私がその写真を明るく加工して送ります』と言ってくれて
加工後に、その写真をLINEで送ってくれました。
俺、死んだ人みたいやないかい!!!

誰がゴーストやねん!!!『私たちには見えるんです』って?アホか!!!
そうMに返信した俺。
するとMから、こう返事が返って来た。
『いや。どういうわけか、こうなっちゃうんですよ』
Mの携帯でこの写真を明るく加工すると、勝手に俺だけ白黒になっちゃうという。
そんなわけないじゃん。わざとやってんだろ?
もしMの言う事が本当なら、怪奇現象みたいで怖いよ。
まさにゴーストじゃん。それじゃ。
そうMに返すと
『もう一回やってみますね』とM。
しばらくすると、MからLINEが。
そこには明るく加工され直した、先程の写真が添付してある。
失踪した父親か!!!

またMの携帯が勝手にこう加工しちゃったそう。
ウソつけ。絶対わざとやってるだろ?(笑)

そう。去年の年末のMの誕生日には、
俺に『まさやんの隠し子ドッキリ』を喰らったあのMです。

そんなM。実はちょっとしたオシャレさん。いつも可愛い恰好をしてます。

そんなシャレオツMのお気に入りの洋服は、赤いチェックの上着。
彼女との初対面の時にやった『作業員ドッキリ』の時も着てたし

その後、初めて伊東で呑んだ時に
彼女に『Tシャツドッキリ』をやられた時も着てました。

もうあれから一年以上経つんですね~時の流れというのは早いもんです。
つか、彼女と会う時は全てドッキリが絡んでるんですねw
今年はドッキリ無しで普通に会いたいもんです(笑)
そんなお気に入りの赤いチェックの上着を
いつもオサレにコーディネイトして着こなしてるM。
先日、友人達とめんたいパークに行った時も着てたそうなんですが・・・
お前、明太子の赤ともコーディネイトしとるやんけ!!

自分、どんだけ赤が好っきゃねん!
いや、どんだけその赤のチェックの上着が好きやねん!
そんなに赤のチェックが好きな人間なんて
ピーターアーツとお前ぐらいなもんやで!

いや。むしろ君、ピーターアーツのファンちゃうんかい!
いや。でも分かるわ。その気持ち。
自分が好きな芸能人や有名人と同じモノを身に付けたいとかあるもんね?
自分が好きな芸能人や有名人と、おそろいにしたい気持ちは良く分かる。
俺だってある。
でもなM・・・
息子とおそろいはアカンやろ!

しかもお前の息子は今、思春期真っ盛りのお年頃やろ?
聞いたで。喜んで息子とペアルックの服着て、2人で犬の散歩に行ったら、
息子に夕焼け空を見ながら、遠い目で
「母さん・・・恥ずかしいからやめてよ・・・」って言われたそうやないか(笑)

いいかM。
息子が可愛いのは良く分かる。
『恥ずかしいからやめてよ』なんて言いながらも
まだ母親とお揃いの服で出かけてくれる優しい息子なのも良く分かる。
でもせめて息子と一緒に出掛ける時は、その赤いチェックはやめてやれ。
年頃の息子には、母親とのペアルックは、ちょっとキツイぞ。
って・・・
ワシともペアルックやないかい!!

膝に乗ってる猫、同じ服だから俺の事、Mと間違えとるんやないか?

ん?Mともおそろいって事は・・・
3人揃ってペアルックやないかい!!!

しかもMの事、ここまで散々『赤いチェックがお気に入り』なんて言って来たけど
ワシ、赤いチェックのシャツも上着も持っとるわ!

待てよ、待てよ~
確か赤いチェックのズボンもあったでぇ~

アカン!!全部一緒に合わせたら、こりゃヤバイやっちゃ!

ピーターアーツの熱狂的信者や!
は?誰がねづっちやねん!

ちゃうわ!
え?じゃあ、COWCOW多田や。って?

チェック違いじゃ!ボケ!!
いや~ビックリしました。この3人でペアルックになっちゃった日は
たまたまMに届け物があって、Mの家の玄関先に寄ったんです。
するとなんと偶然3人とも同じ服w
あまりに面白かったんで、それを写真に収めた俺。
でも玄関先で撮ったせいか、その写真が暗くていまいち。

するとMが『じゃあ私がその写真を明るく加工して送ります』と言ってくれて
加工後に、その写真をLINEで送ってくれました。
俺、死んだ人みたいやないかい!!!

誰がゴーストやねん!!!『私たちには見えるんです』って?アホか!!!
そうMに返信した俺。
するとMから、こう返事が返って来た。
『いや。どういうわけか、こうなっちゃうんですよ』
Mの携帯でこの写真を明るく加工すると、勝手に俺だけ白黒になっちゃうという。
そんなわけないじゃん。わざとやってんだろ?
もしMの言う事が本当なら、怪奇現象みたいで怖いよ。
まさにゴーストじゃん。それじゃ。
そうMに返すと
『もう一回やってみますね』とM。
しばらくすると、MからLINEが。
そこには明るく加工され直した、先程の写真が添付してある。
失踪した父親か!!!

またMの携帯が勝手にこう加工しちゃったそう。
ウソつけ。絶対わざとやってるだろ?(笑)
ブリ
全国の釣り好きの皆様。
この度、なんとわたくし、10キロオーバーのブリを釣り上げてしまいました!!

リアルハトヤですよ!リアルハトヤ!!

4・1・2・6!! 4・1・2・6ですよ!!

いや~長年釣りをやってる方でもなかなか釣れない11キロのブリを
釣りの素人のわたくしが釣ってしまうなんて、なんだか申し訳ありませんねぇ~
ホント、すんまそん。今もニヤけてますけど、ホントすんまそん。
と、言うのは~・・・・
真っ赤なウソ!!!!
俺がこんなバカデカイブリを釣れるわけない!!
実はこのブリ、23周年のお祝いにある男から頂いたんです!!
その男とは、ウチの21周年の時にはお祝いで、
勝手に自分の会社とウチのコラボジャンバーを制作し、
俺にプレゼントしてくれて・・・

22周年にのお祝いには、農家の方とお揃いの
あの『HB-101』の帽子をいやげものとしてくれた


そう!!!
節分の全力鬼のアイツです!!

コードネームは『エリート』です。
最近じゃ、伊豆新聞に知り合いの会社の広告のモデルとしても登場しました。

そんなエリートが23周年のいやげものとして
俺にこの巨大ブリをプレゼントしてくれたんです!!
いや~ビックリしましたよ。
なんと、彼。自分の高級自家用車の屋根に
このブリ積んでウチまで持って来てくれましたからね(笑)

こんな高級車の屋根に『いやげもの』『ブリ』って書かれた
発砲スチロールを積んでるヤツいる?w

まさにエリート。
その10キロオーバーのブリを積んだ自家用車をウチの前に乗り付け
ウチの店長Seeに手伝ってもらって、そのブリを屋根から降ろす彼。

なんせ10キロ以上もありますからね~
Seeと2人がかりで店まで運んでくれました。

こうして、その大物ブリが無事に調理場に搬入。

発砲スチロールの横には『武利(ぶり)』の文字が。
これはただのダジャレではなく『武さんに利益が出ますように』という意味。

泣かせるなよ。
実はこのブリを頂いたのが、ウチが二週間休業して再開したばかりの時。
俺の事を心配してくれてたんだね。
そんなブリが入ってる発砲スチロールの上には、物凄い達筆な字で
『祝 武ぞう23周年 伊東の出世魚が出世魚を持って来ました エリート』
と書かれた熨斗が貼ってある。

この熨斗の字、プロの書道家に書いてもらったそうですよ。
納得いくまで何枚も何枚も書いてもらったそうですよ。

こだわりのクセが強いw
そしていよいよ御開帳。

間近で見てシビれました。
あの『京の寒ブリ』で有名な、京都の舞鶴港で水揚げされた、
正真正銘、11キロの天然モノの最高級のブリです。

これだけ大きいと冷蔵庫にも入らないし、
確かに『いやげもの』かもしれないけど、実際いやげものではありませんw
この後、エリートはウチでラーメン食べてってくれたんですが
こんな凄い頂き物をしてしまったので「今日はお金はいいよ」と俺。
すると「いや、それとこれとは別なんで、お代はちゃんと払います」と言って
お金を払おうとするエリート。

「いいよ。今日は本当にいい」と俺が言っても聞かずに
「いや。ダメです。これでお願いします」とお札を出す、彼。
え~・・・お札じゃなくてお米券でした(笑)

そこは現金でちょうだいよwいや、でもお米券の方が高くついてたねw
ホントありがと。
奴は『これは本当にいやげものですよね』なんて言ってたけどとんでもない!!
こんな最高級なブリ食べたくてもなかなか食べれませんからね~
わたくし、正装してこの11キロのブリを解体させて頂きました。

こうして改めて見ると本当にデカイ!!

11キロつったら、下手すりゃ2歳児ぐらいありますからね~
発砲から取り出す時も、なかなかズッシリとしてました。

それではお正月だし、おめでたい。って事で
これからブリの解体ショーを始めさせて頂きます。
そうだ!その前にあれだけはやっておかなきゃ!
そうです!解体ショーと言えば、あの方!

ハイ!すしざんまい!

こうしていよいよ、マグロ・・・いやブリに入刀です。

まぁとにかくデカイ。何もかもが規格外でした。

全てが初めての経験でしたが、無事に捌く事が出来ました。

本当に良い経験させてもらいました。
23年頑張って来て良かった。
こんな凄いお祝いを頂けて、初めての経験もさせてもらって。
本当にありがたいです。
そして23周年と言えば、あの三島の行列店『めんりすと』

そのめんりすと店主、きのっちには
ウチの23周年の時にお世話になりましたからね~

この最高級のブリを、少しだけどお裾分けに行ったんです。
そしたら、おじぃちゃん、相当喜んでくれました。
最近のおじぃちゃんのマイブームは、嬉しい時には、
お相撲さんの土俵入りのポーズでその気持ちを表すそうですよ。

(この時はバイタミックスが届き、土俵入りのポーズで嬉しさを表してます)
魚が大好きなおじいちゃん。
俺がお裾分けした貴重なブリが、相当嬉しかったんだろうね。
俺が帰る時には、店の外までお見送りに出て来てくれました。
そして最後に、その嬉しさをいつもの土俵入りのポーズで表してくれました。
あれ?でもなんかちょっと違う。
え?ウソだろ?土俵入りじゃねぇのかよ?
ちょっと待ってって。
言うなよ!!それだけは絶対に言うなよ!!!
おい!言うなって!!
「ブイだんまい!!(ブリざんまい!!)」

あ~あ。言っちゃったよ。それ、一番言っちゃいけないダジャレじゃん。
しかも声張った割には、超滑舌悪ぃし。一瞬ちょっと聞き取れなかったもん。
俺、一切笑わずにそれを無視して、その場を立ち去りました(笑)
この度、なんとわたくし、10キロオーバーのブリを釣り上げてしまいました!!

リアルハトヤですよ!リアルハトヤ!!

4・1・2・6!! 4・1・2・6ですよ!!

いや~長年釣りをやってる方でもなかなか釣れない11キロのブリを
釣りの素人のわたくしが釣ってしまうなんて、なんだか申し訳ありませんねぇ~
ホント、すんまそん。今もニヤけてますけど、ホントすんまそん。
と、言うのは~・・・・
真っ赤なウソ!!!!
俺がこんなバカデカイブリを釣れるわけない!!
実はこのブリ、23周年のお祝いにある男から頂いたんです!!
その男とは、ウチの21周年の時にはお祝いで、
勝手に自分の会社とウチのコラボジャンバーを制作し、
俺にプレゼントしてくれて・・・

22周年にのお祝いには、農家の方とお揃いの
あの『HB-101』の帽子をいやげものとしてくれた


そう!!!
節分の全力鬼のアイツです!!

コードネームは『エリート』です。
最近じゃ、伊豆新聞に知り合いの会社の広告のモデルとしても登場しました。

そんなエリートが23周年のいやげものとして
俺にこの巨大ブリをプレゼントしてくれたんです!!
いや~ビックリしましたよ。
なんと、彼。自分の高級自家用車の屋根に
このブリ積んでウチまで持って来てくれましたからね(笑)

こんな高級車の屋根に『いやげもの』『ブリ』って書かれた
発砲スチロールを積んでるヤツいる?w

まさにエリート。
その10キロオーバーのブリを積んだ自家用車をウチの前に乗り付け
ウチの店長Seeに手伝ってもらって、そのブリを屋根から降ろす彼。

なんせ10キロ以上もありますからね~
Seeと2人がかりで店まで運んでくれました。

こうして、その大物ブリが無事に調理場に搬入。

発砲スチロールの横には『武利(ぶり)』の文字が。
これはただのダジャレではなく『武さんに利益が出ますように』という意味。

泣かせるなよ。
実はこのブリを頂いたのが、ウチが二週間休業して再開したばかりの時。
俺の事を心配してくれてたんだね。
そんなブリが入ってる発砲スチロールの上には、物凄い達筆な字で
『祝 武ぞう23周年 伊東の出世魚が出世魚を持って来ました エリート』
と書かれた熨斗が貼ってある。

この熨斗の字、プロの書道家に書いてもらったそうですよ。
納得いくまで何枚も何枚も書いてもらったそうですよ。

こだわりのクセが強いw
そしていよいよ御開帳。

間近で見てシビれました。
あの『京の寒ブリ』で有名な、京都の舞鶴港で水揚げされた、
正真正銘、11キロの天然モノの最高級のブリです。

これだけ大きいと冷蔵庫にも入らないし、
確かに『いやげもの』かもしれないけど、実際いやげものではありませんw
この後、エリートはウチでラーメン食べてってくれたんですが
こんな凄い頂き物をしてしまったので「今日はお金はいいよ」と俺。
すると「いや、それとこれとは別なんで、お代はちゃんと払います」と言って
お金を払おうとするエリート。

「いいよ。今日は本当にいい」と俺が言っても聞かずに
「いや。ダメです。これでお願いします」とお札を出す、彼。
え~・・・お札じゃなくてお米券でした(笑)

そこは現金でちょうだいよwいや、でもお米券の方が高くついてたねw
ホントありがと。
奴は『これは本当にいやげものですよね』なんて言ってたけどとんでもない!!
こんな最高級なブリ食べたくてもなかなか食べれませんからね~
わたくし、正装してこの11キロのブリを解体させて頂きました。

こうして改めて見ると本当にデカイ!!

11キロつったら、下手すりゃ2歳児ぐらいありますからね~
発砲から取り出す時も、なかなかズッシリとしてました。

それではお正月だし、おめでたい。って事で
これからブリの解体ショーを始めさせて頂きます。
そうだ!その前にあれだけはやっておかなきゃ!
そうです!解体ショーと言えば、あの方!

ハイ!すしざんまい!

こうしていよいよ、マグロ・・・いやブリに入刀です。

まぁとにかくデカイ。何もかもが規格外でした。

全てが初めての経験でしたが、無事に捌く事が出来ました。

本当に良い経験させてもらいました。
23年頑張って来て良かった。
こんな凄いお祝いを頂けて、初めての経験もさせてもらって。
本当にありがたいです。
そして23周年と言えば、あの三島の行列店『めんりすと』

そのめんりすと店主、きのっちには
ウチの23周年の時にお世話になりましたからね~

この最高級のブリを、少しだけどお裾分けに行ったんです。
そしたら、おじぃちゃん、相当喜んでくれました。
最近のおじぃちゃんのマイブームは、嬉しい時には、
お相撲さんの土俵入りのポーズでその気持ちを表すそうですよ。

(この時はバイタミックスが届き、土俵入りのポーズで嬉しさを表してます)
魚が大好きなおじいちゃん。
俺がお裾分けした貴重なブリが、相当嬉しかったんだろうね。
俺が帰る時には、店の外までお見送りに出て来てくれました。
そして最後に、その嬉しさをいつもの土俵入りのポーズで表してくれました。
あれ?でもなんかちょっと違う。
え?ウソだろ?土俵入りじゃねぇのかよ?
ちょっと待ってって。
言うなよ!!それだけは絶対に言うなよ!!!
おい!言うなって!!
「ブイだんまい!!(ブリざんまい!!)」

あ~あ。言っちゃったよ。それ、一番言っちゃいけないダジャレじゃん。
しかも声張った割には、超滑舌悪ぃし。一瞬ちょっと聞き取れなかったもん。
俺、一切笑わずにそれを無視して、その場を立ち去りました(笑)
謹賀新年 2021
どうも皆様、あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶が遅れてしまい、申し訳ございません。
我が武ぞうも、新年から沢山のお客様にご来店頂き
最高のスタートが切れたと思っております。
本当にありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。
今年がどんな年になるのかは、誰にも分かりませんが、
まずはコロナが沈静化して、普段の日常に戻る事が一番だと思います。
そんなコロナコロナで暗い話題が多かった去年ですが、
コロナ以外にも話題になったものが沢山ありましたね。
そう。鬼滅の刃。

しかしながらわたくし、そんな鬼滅の刃を一切知りません。
原作もアニメも映画も一度も見た事がありません。
なので、以前ブログにも書きましたが、
主人公が着てるような洋服と同じような洋服を、仲間の家に着て行ってしまい
必死に今の流行りに乗っかってるかのような、こっぱずかしい思いをしました。

そこで、なんとなく知ってるけど見た事ないし、内容も分からないという作品を、
イメージだけで全力でモノマネするという、俺の考案した『イメージものまね』が
始まったのですが、ものの見事に違う作品に仕上がりました。
「鬼滅のぉ~・・・」

「刃!!!」

鬼滅に詳しいいつメン達に
「武さん、舌は出さない」「足の指先まで全集中ですね」って言われました。
話題になった。と言えば、鬼滅の刃の他にも話題になった作品がありました。
そう。それは『半沢直樹』

この作品も鬼滅の刃同様、わたくし全く見た事ございません。
でも一般的な知識ぐらいは持ち合わせております。
『倍返しだ』なんて言葉も流行りましたよね。
そしてこのドラマのキーワードになってるのが『土下座』

こういった大きな一流企業で働いた事がないので分かりませんが
現実の社会でも、このドラマのように何らかの理由で、
誰かに土下座をしなきゃいけない状況があるのかも知れませんね。
男として生まれた以上、なるべくなら土下座なんかしたくないのが本音です。
そんな中、ある場所に行ったんです。
そこに到着して、車から降りた時に、車のキーを側溝に落としてしまった俺。
その落ちた車のキーを探す為に、慌てて側溝を覗き込んだんです。

その時、なんとなく誰かからの視線を感じる・・・
なんとなく誰かから見られてる気がする・・・・
その目線の正体は、なんかおっかない顔した銅像でした。

その銅像があったおかげで、俺、完全に土下座してるように見えんじゃん。

完全にドラマのワンシーンじゃん。

こっちの角度なんてさ、

完全に彼に「土下座だぁ~~~!!」って言われてますよね?

だって、その銅像の顔、直樹にそっくりなんだもん。


いや~参った。
この年で土下座するとは思わなかったよ。
つか、俺。
車のキーを探してただけなんだけどね。
数日後。
あるお店に行ったんです。
そのお店に到着して、車から降りた時に、はずみ指輪が外れてしまい
その指輪を地面に落としてしまった俺。
慌てて地面に落ちた指輪を探す俺。

あれ?この感じ、数日前にもあったな?
いや、でも大丈夫。今日は目の前にあの銅像はいない。
今回は土下座してるようには見えないでしょ。
いや、でもまたなんとなく誰かから見られてる気がする・・・
遠くから誰かに見られてる気がする・・・・
あ!!見てる!!
アイツだ!!!
アイツがこっちを見てる!!

お前がそこにいると、
なんかまた『土下座しろ』って言われてるみたいな気分になんじゃねぇかよ!!
「土下座ぁ~」

「土下座ぁあ~」

「土・下・座・DEATH!(デス)」

いやいや。
だから俺は指輪探してるだけだって(笑)

いや~参った。
この短期間の間に、2回も連続で土下座するとは思わなかったよ。
今年は何が流行るんでしょうね?
こんなわたくしですが、改めまして今年もよろしくお願い致します!
新年のご挨拶が遅れてしまい、申し訳ございません。
我が武ぞうも、新年から沢山のお客様にご来店頂き
最高のスタートが切れたと思っております。
本当にありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。
今年がどんな年になるのかは、誰にも分かりませんが、
まずはコロナが沈静化して、普段の日常に戻る事が一番だと思います。
そんなコロナコロナで暗い話題が多かった去年ですが、
コロナ以外にも話題になったものが沢山ありましたね。
そう。鬼滅の刃。

しかしながらわたくし、そんな鬼滅の刃を一切知りません。
原作もアニメも映画も一度も見た事がありません。
なので、以前ブログにも書きましたが、
主人公が着てるような洋服と同じような洋服を、仲間の家に着て行ってしまい
必死に今の流行りに乗っかってるかのような、こっぱずかしい思いをしました。

そこで、なんとなく知ってるけど見た事ないし、内容も分からないという作品を、
イメージだけで全力でモノマネするという、俺の考案した『イメージものまね』が
始まったのですが、ものの見事に違う作品に仕上がりました。
「鬼滅のぉ~・・・」

「刃!!!」

鬼滅に詳しいいつメン達に
「武さん、舌は出さない」「足の指先まで全集中ですね」って言われました。
話題になった。と言えば、鬼滅の刃の他にも話題になった作品がありました。
そう。それは『半沢直樹』

この作品も鬼滅の刃同様、わたくし全く見た事ございません。
でも一般的な知識ぐらいは持ち合わせております。
『倍返しだ』なんて言葉も流行りましたよね。
そしてこのドラマのキーワードになってるのが『土下座』

こういった大きな一流企業で働いた事がないので分かりませんが
現実の社会でも、このドラマのように何らかの理由で、
誰かに土下座をしなきゃいけない状況があるのかも知れませんね。
男として生まれた以上、なるべくなら土下座なんかしたくないのが本音です。
そんな中、ある場所に行ったんです。
そこに到着して、車から降りた時に、車のキーを側溝に落としてしまった俺。
その落ちた車のキーを探す為に、慌てて側溝を覗き込んだんです。

その時、なんとなく誰かからの視線を感じる・・・
なんとなく誰かから見られてる気がする・・・・
その目線の正体は、なんかおっかない顔した銅像でした。

その銅像があったおかげで、俺、完全に土下座してるように見えんじゃん。

完全にドラマのワンシーンじゃん。

こっちの角度なんてさ、

完全に彼に「土下座だぁ~~~!!」って言われてますよね?

だって、その銅像の顔、直樹にそっくりなんだもん。


いや~参った。
この年で土下座するとは思わなかったよ。
つか、俺。
車のキーを探してただけなんだけどね。
数日後。
あるお店に行ったんです。
そのお店に到着して、車から降りた時に、はずみ指輪が外れてしまい
その指輪を地面に落としてしまった俺。
慌てて地面に落ちた指輪を探す俺。

あれ?この感じ、数日前にもあったな?
いや、でも大丈夫。今日は目の前にあの銅像はいない。
今回は土下座してるようには見えないでしょ。
いや、でもまたなんとなく誰かから見られてる気がする・・・
遠くから誰かに見られてる気がする・・・・
あ!!見てる!!
アイツだ!!!
アイツがこっちを見てる!!

お前がそこにいると、
なんかまた『土下座しろ』って言われてるみたいな気分になんじゃねぇかよ!!
「土下座ぁ~」

「土下座ぁあ~」

「土・下・座・DEATH!(デス)」

いやいや。
だから俺は指輪探してるだけだって(笑)

いや~参った。
この短期間の間に、2回も連続で土下座するとは思わなかったよ。
今年は何が流行るんでしょうね?
こんなわたくしですが、改めまして今年もよろしくお願い致します!
| ホーム |